動かして理解するPacemaker ~CRM設定編~ その1


■例のCRM設定を動かす

前述のCRM設定ファイルは、Pacemakerがインストールされていて、同一LANに接続されているマシンが2台あればすぐに動作します。仮想マシンでも可です。

手順を紹介するので、ぜひ動作させてみてください。

なお、Pacemakerのバージョン(1.0系 or 1.1系)毎に若干手順が異なる箇所があります。その場合、手順中に「Pacemaker-1.Xの場合」というようにそれぞれの手順を併記しています。

また、ホスト名はpm01, pm02としています。例のCRM設定にもホスト名の記述が2箇所(37,38行目)だけあるので、適宜書き替えてください。

CRM設定ファイル例 動作手順

手順1)

Pacemaker-1.0系の場合
ここを参照しPacemaker-1.0をインストールします。
ページ2の「Pacemakerの起動」の前までできればOKです。(まだ「Pacemakerの起動」はしないでください。)
なお、手順1は、初回のみ実施すればよいです。
CRM設定ファイルを編集した場合なども含め、次回以降は、手順2以降を実施すればOKです。

Pacemaker-1.1系の場合
ここを参照しPacemaker-1.1をインストールします。
「4. 設定例」までできればOKです。(まだ「Pacemakerの起動」はしないでください。)

手順2)

以下コマンドをrootユーザで実行します。両系サーバで実施します。

Pacemaker-1.0系の場合

# rm -f /var/lib/heartbeat/crm/*

Pacemaker-1.1系の場合

# rm -f /var/lib/pacemaker/cib/*

この手順は、以前に設定したCRM設定ファイルの情報をクリアします。

新たなCRM設定ファイルを反映させたい場合には必ず実施してください。

手順3)

以下コマンドをrootユーザで実行し、Pacemakerを起動します。

pm01から順番に両系サーバで実施します。

Pacemaker-1.0系の場合

# /etc/init.d/heartbeat start

Pacemaker-1.1系,RHEL6の場合

# initctl start pacemaker.combined

Pacemaker-1.1系,RHEL7の場合

# systemctl start pacemaker

crm_mon -rfA コマンドで、正常に起動したことを確認します。

以下のように表示されればOKです。こうなるのに数分ぐらいかかるかもしれません。

# crm_mon -rfA
 ~略~
 Online: [ pm01 pm02 ]

 Full list of resources:

 Node Attributes:
 * Node pm01:
    + pm02-eth1                         : up
    + pm02-eth2                         : up
 * Node pm02:
    + pm01-eth1                         : up
    + pm01-eth2                         : up

 Migration summary:
 * Node pm01:
 * Node pm02:

コンソール画面が小さくて、表示全体が見えないという方は、crm_mon -rfA1と「1」を引数に加えてください。自動更新が無効になり1回だけ、topコマンドのバッチモードのようにずらずらと結果を表示してくれます。

手順4)

以下コマンドをrootユーザで実行し、例のCRM設定ファイルをPacemakerに反映します。どちらのノードで実行してもかまいません。(例のCRM設定ファイルをexample01.crmという名前のファイルにコピペ・保存したと仮定します。)

# crm configure load update example01.crm

crm_mon -rfA コマンドで、CRM設定ファイルが正常に反映されたことを確認します。以下のように表示されればOKです。

Pacemaker-1.0系の場合

# crm_mon -rfA
============
Last updated: Thu May 2 11:01:03 2013
Stack: Heartbeat
Current DC: pm02 (0841a484-1688-4997-8c14-ae5710ddb791) - partition with quorum
Version: 1.0.13-30bb726
2 Nodes configured, unknown expected votes
2 Resources configured.
============

Online: [ pm01 pm02 ]

Full list of resources:

Resource Group: grp
    resource1 (ocf::heartbeat:Dummy): Started pm01
    resource2 (ocf::heartbeat:Dummy): Started pm01
Clone Set: clnResource
    Started: [ pm01 pm02 ]

Node Attributes:
* Node pm01:
    + pm02-eth1 : up
    + pm02-eth2 : up
* Node pm02:
    + pm01-eth1 : up
    + pm01-eth2 : up

Migration summary:
* Node pm01:
* Node pm02:

Pacemaker-1.1系の場合

# crm_mon -rfA
Last updated: Wed Mar 23 13:33:19 2016
Last change: Wed Mar 23 13:33:03 2016 by root via cibadmin on pm01
Stack: corosync
Current DC: pm01 - partition with quorum
Version: 1.1.13-6052cd1
2 Nodes configured
4 Resources configured

Online: [ pm01 pm02 ]

Full list of resources:

 Resource Group: grp
     resource1  (ocf::heartbeat:Dummy): Started pm01
     resource2  (ocf::heartbeat:Dummy): Started pm01
 Clone Set: clnResource [resource3]
     Started: [ pm01 pm02 ]

Node Attributes:
* Node pm01:
    + ringnumber_0                      : 192.168.123.71 is UP
    + ringnumber_1                      : 192.168.124.71 is UP
* Node pm02:
    + ringnumber_0                      : 192.168.123.72 is UP
    + ringnumber_1                      : 192.168.124.72 is UP

Migration summary:
* Node pm01:	
* Node pm02:

手順5)

※停止する場合に実施

以下コマンドをrootで実施し、Pacemakerを停止します。

片方ずつコマンドが完了することを確認しながら順番に両系サーバで実施します。
どちらのサーバから実行してもよいですが、現在リソースが稼働しているサーバを先に停止すると、無駄にF/Oをしてしまうので、リソースが稼働していない方(“Started xxx”のxxxでない方)を先に停止すると良いでしょう。上記例の場合pm02から先に停止します。

Pacemaker-1.0系の場合

# /etc/init.d/heartbeat stop

Pacemaker-1.1系,RHEL6の場合

# initctl stop pacemaker.combined

Pacemaker-1.1系,RHEL7の場合

# systemctl stop pacemaker

さぁ、動いたでしょうか?

次のページからCRM設定ファイルの内容を順に追っていきたいと思います。

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